【なぜ?】窓の▼マークが必要な理由【代替進入口の説明です。】

建築基準法をわかりやすく説明するシリーズです。
今回は、窓に貼ってある▼マークについてです。

こんにちは。いしいさん(@ishiisans)です。
いつもこのブログを読んでいただきありがとうございます。

 

突然ですが、
ビルやマンションの窓に▼のマークが貼ってあるのを見たことありませんか?

 

実はこれ、
人命にかかわるめちゃくちゃ大事な窓なのです。

 

では、このことについて解説していきますね!
(※わかりやすくするため、非常用の進入口は省略しています。)

 

名称は?

代替進入口(だいがいしんにゅうこう)

と読みます。

なぜ必要なのか?

火災時に消防隊がこの▼のある窓から進入し、
建物に残された人を救出したり、消火活動をするためです

 

窓に▼がないと消防隊はどこから進入していいか分からず、
救助・消火活動が遅れてしまうのです。

 

設置基準は?

建築基準法施行令第126条の6です。

建築物の高さ31m以下の部分にある3階以上の階には、非常用進入口を設けなければならない。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合においては、この限りではない。

一 第129条の13の3の規定に適合するエレベーターを設置している場合

二 道又は道に通ずる幅員4m以上の通路その他の空地に面する各界の外壁面に窓その他の開口部直径1m以上の円が内接することができるもの又はその幅及び高さが、それぞれ75cm以上及び1.2m以上のもので、格子その他の屋外からの進入を妨げる構造を有しないものに限る)を当該壁面の長さ10m以内ごとに設けている場合

三 省略

重要なのは、赤でマーカーをしたところです。

ここに、代替進入口のことが書かれています。

 

ここの内容を図にするとこんな↓感じ。

汚い図でスイマセン。

 

簡単にいうと

31m以下の部分にある3階以上の階において
①道路に面している外壁面の10m以内ごとに窓を設ける。
②その窓の大きさは、75cm×1.2m以上
 又は、直径1m以上の内接円が入る大きさのどちらかにすること。

つまり、①と②の両方を満たす窓が必要ってことです。

 

なお、窓の大きさが、75cm×1.2m以上又は直径1m以上の内接円が入る大きさと
なっているのは、このくらいの大きさであれば、消防隊が割って入ることができるからです。

 

さいごに

以上、窓に貼ってある▼マーク「代替進入口」についてでした。

結論は、

・火災時に消防隊が救助・消火活動するための窓のこと。

・代替進入口の設置基準
31m以下の部分にある3階以上の階において
①道路に面している外壁面の10m以内ごとに窓を設ける。
②その窓の大きさは、75cm×1.2m以上
又は、直径1m以上の内接円が入る大きさのどちらかにすること。

 

大事マークなのではがしてしまった人は、
アマゾンで買って貼っておきましょうね!

さいごまでお読みいただきありがとうございました。
他の記事も読んでみてくださいね!

 

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