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建築・不動産のプロが「これってどう違うの?」と思いがちな【リースバック】と【リバースモーゲージ】を分かりやすく解説!

皆さん、いつもお仕事お疲れ様です!

お客様とお話ししていると、「この家、どうにかしてお金に換えられないかな?」「でも、引っ越したくないんだよなぁ」なんて相談、たまにありませんか? そんな時、選択肢として頭に浮かぶのが「リースバック」や「リバースモーゲージ」ですよね。名前は聞いたことあるけど、「結局、何が違うの?」って、正直ちょっと曖昧かも…なんて方も、きっといるはず。実は、似ているようで、その中身はぜーんぜん違う、大切なポイントがいっぱいあるんです!

最初に結論を言っちゃいますが、
・リースバックは家を「売って、そのまま家賃を払って住む」っていうイメージ。
・リバースモーゲージは、家を「担保にして、そこからお金を借りる」っていう仕組み。

今日は、皆さんがお客様に自信を持って説明できるよう、この違いを分かりやすく、サクッと解説していきますね!

リースバックって、要するに「家を売るけど住み続けるよ」ってこと

まずは、リースバックがどんなものか、見ていきましょう。これは、自分の家を、いったんプロ(不動産業者さんとか)に買い取ってもらうんです。

  • 家は誰のものになるの?: ポイントはここ!売った瞬間に、家の持ち主は皆さんから、買い取ってくれたプロに移ります。
  • お金はどうもらう?: 家を売った代金を、まとまったお金としてドーンと受け取れます。急に大きな資金が必要!なんて時に助かりますよね。
  • じゃあ、どうやって住むの?: ここがリースバックの面白いところで、持ち主は変わったけど、今度はその新しい持ち主さんに「家賃を払うから住まわせてくださいね」ってお願いして、そのまま住み続けるんです。賃貸になるってことですね。
  • 借りたお金は返すの?: これは、お金を「借りる」のとは違う取引なので、借りたものを「返す」っていうイメージじゃないんですよ。あくまで、家賃を払い続けるっていうお付き合いになります。
  • どんな人が使うことが多い?: 個人の方が「老後の資金ちょっと不安で…」とか「会社の資金が必要になった!」なんて時に使われたり、たまに会社が資産整理で使ったりします。

不動産関係の人間からすると、リースバックは、物件の買取や仲介につながる可能性もありますし、お客様が売却金で新しい動き(リフォームとか住み替えとか)をするきっかけにもなります。ただ、お客様は大切な「マイホームの持ち主」じゃなくなるので、そこはしっかり理解してもらうことが大事ですね。

リバースモーゲージは「家を担保に、住みながらお金を借りる」ってこと

続いて、リバースモーゲージについても触れてみましょう。こっちは、自分の家を「担保にしますよ」って銀行さんとかに言って、そこから必要な分だけお金を借りる、っていうイメージです。

  • 家は誰のものになるの?: リバースモーゲージの間は、基本的には家の持ち主は皆さん、そのままです!銀行さんは「もしもの時」のために、家を担保としてキープしておく、という感じですね。
  • お金はどうもらう?: 借りたお金の受け取り方はいくつか選べます。必要な額を最初にまとめてもらうこともできれば、毎月、お給料みたいにコツコツ受け取ることもできますよ。
  • じゃあ、どうやって住むの?: これもリースバックと同じく、家にそのまま住み続けられます。
  • 借りたお金は返すの?: ここが、普通ローンと違うところ!借りてる間は、毎月ガツガツ元金や利息を返さなくていいタイプが多いんですよ。じゃあいつ返すの?って言うと、大体は、契約した方が亡くなっちゃった時とか、施設に入って家を出た時とか、まあ「この契約、もう終わりね」ってなった時に、その家を売ったりして、借りたお金をまとめて返す、っていう流れです。借りてるお金の残高は、時間が経つにつれて少しずつ増えていきます。
  • どんな人が使うことが多い?: 特に、シニア世代の方が「この家でこれからも安心して暮らしたいけど、年金だけじゃちょっと不安かも…」とか「リフォームにまとまったお金かけたいけど、手元にないな」なんて時に利用することが多いですね。年齢とか、家の種類(持ち家じゃないとダメとか、マンションは難しいとか)に条件があることがほとんどです。

リバースモーゲージは、お客様の「終の棲家で、ゆったり暮らしたい」っていう願いを資金面でサポートできる方法です。これを利用したお客様が「せっかくだから、バリアフリーにリフォームしようかな!」なんて、建築関係のお仕事につながることもあります。将来的に、その家をどうするかっていうお話しにも関わってくるので、知っておくとお客様へのアドバイスの幅が広がりますよ。

「結局どこが違うの?」をサクッと整理!

さてさて、じゃあこの二つ、「結局どこが違うの?」っていう一番大事なところを、表で分かりやすく整理してみましょうか。

比較ポイント リースバック リバースモーゲージ
仕組み 家の「売買契約」+「賃貸契約」 家を「担保にした融資」
持ち主 買い取ったプロ(不動産業者さんなど)に移る 基本的に、お客様(借りた方)のまま
もらうお金 家を売った代金(まとまったお金) 借りたお金(一括でも、毎月でも)
毎月の支払い 毎月の「家賃」をお支払いする 基本的に、借りてる間の返済は不要(利息だけの場合も)
お金を返すタイミング 返済、という考え方ではない(家賃を払う) 契約が終わる時(亡くなったり、家を出たり)に、家を売ったりしてまとめて返す
借りてる額 なし 時間とともに少しずつ増えていく
使う人 個人の方も、会社も 主にシニア世代の方
契約の種類 家の売買契約と、家を借りる契約 お金を借りる契約と、家を担保にする契約

こうやって見ると、全然違う仕組みだってことが分かりますよね!

特に「家は誰のものになるの?」「もらうお金は、家を売った代金なのか、借りたお金なのか」が、一番大きな違いなんです。

私たち建築・不動産のプロとして、どう活かせる?

私たち建築・不動産関係の人間って、お客様の「これから」や「大切な資産」に深く関わるお仕事じゃないですか。だから、お客様が「自分の家をどうやって活用しようかな」「お金のこと、どうしようかな」って悩んだ時に、このリースバックとリバースモーゲージの知識があるかないかで、お客様と一緒に考えられることが全然違ってくるんです。

お客様の年齢、家族構成、将来どんな暮らしをしたいか、どれくらいの資金が必要か…そういう話をじっくり聞いて、「だったら、こういう方法もありますよ」って提案してあげると、「なるほどね!そんな方法があるのか!」って、お客様の顔がパッと明るくなるかもしれませんよ。リフォームとか、新しい家探しのお手伝いと合わせて、資金繰りの相談にも乗れるようになりますしね。

もちろん、どちらの方法も、メリットだけじゃなくて「家賃が上がる可能性もあるよ」「金利が変わると影響があるよ」「将来、家を売ったお金で借りた分を返しきれない可能性もゼロじゃないよ」みたいな、ちょっと気を付けておくべき点もあります。そこもしっかり正直に伝えてあげて、「心配なら、税理士さんとか弁護士さんにも相談してみるといいですよ」って言ってあげられると、お客様はもっと安心して決められるはずです。

まとめ!お客様の「困った」を「良かった!」に変えちゃおう!

はい、というわけで、今日のポイントをもう一度おさらいです!

結論

・リースバックは家を「いったん売って、家賃で住む」パターン。

・リバースモーゲージは、家を「担保にして、そこからお金を借りる」っていうパターン。

所有権がどうなるか、お金の種類が何かっていう違いが、お客様にとってはものすごく大事な分かれ道になるんです。私たちプロが、この違いをしっかり分かっていると、お客様の「どうしよう…」っていうモヤモヤに、スッと光を当ててあげられるはず!この記事の知識が、皆さんがお客様の「ありがとう!」を引き出す、ちょっとしたヒントになったら最高です!