2級建築士のニーズが高まっている理由
（1）1級建築士の獲得が難しくなっている
（2）2級建築士の業務範囲である低層建築やリフォームの仕事が増えている
（3）25年4月の脱炭素大改正で確認申請業務の負担が増している
（4）1級建築士より若い人が多い点が魅力になっているhttps://t.co/lg5e4l7Nfj— いしいさん【建築基準法コンサルタント】 (@ishiisans) May 21, 2025
建築・不動産業界でのお仕事探しやキャリアアップに関心のある皆さん、 こんにちは。
最近の資格トレンド、気になりませんか？
実は、ある調査によると、特定の建築系資格の求人が 目立って増えているという話があるんです。
特に「企業がキャリア人材に求める建築資格トップ10」 （2025年2月時点の求人情報がベースです）の中でも、 「2級建築士」という資格が、今、ちょっとした注目の的なんですね。
今回は、なぜそんなに人気なのか、その背景を探ってみたいと思います。
まずは定番から！ 人気の建築系資格トップ3
さて、まずは 「企業が本当に求めている建築資格って何だろう？」 というところから見ていきましょうか。
トップ3は、やはりというべきか、
1位：「1級建築士」
2位：「宅地建物取引士」
3位：「管工事施工管理技士」
という結果でした。
1級建築士や宅建士は、この業界で仕事をするなら 「持っていたい、いや、持っておくべき！」 と言われるほどの重要資格ですから、 常にニーズが高いのはうなずけます。
そして、管工事施工管理技士も、 現場をスムーズに進めるためには欠かせない存在ですよね。
大注目！ 「2級建築士」のニーズが急上昇中！
今回の本題はここからです。
トップ3に続く4位にランクインしたのが「2級建築士」。
しかも3位の管工事施工管理技士とは、 ほんのわずかな差だというから驚きです。
さらに興味深いのは、求人数の「伸び率」。
2020年4月と比べて、2級建築士の求人は、 多い時でなんと 6倍以上 （2024年9月時点）にもなっているんです。
これは、同じく人気の管工事施工管理技士の伸び率 （約3倍、2024年10月時点）と比べても、かなり大きな数字。
なんだかすごいことになっていますね。
では、どうして「2級建築士」への期待が こんなにも高まっているんでしょうか。
転職サービス「doda」の情報をもとにすると、 いくつかの理由が浮かび上がってきます。
▼ ▼ ▼
1. 「1級建築士、なかなか採用できない…」という現実
企業としても、経験豊富な1級建築士は喉から手が出るほど欲しいところ。 でも、実際には採用が難しい…。
そこで、2級建築士にも目が向けられているようなんです。
2. 「2級建築士の出番！」な仕事が増えている
戸建て住宅のような比較的小規模な建物や、 最近特に多いリフォーム・リノベーションの分野。
これらは、まさに2級建築士が活躍できるフィールドです。 仕事の範囲が広がっているんですね。
3. 2025年4月から始まる「脱炭素大改正」も影響？
建築基準法が大きく変わって、 省エネ基準に合わせないといけない建物が増えます。
それに伴って、確認申請の業務も増える見込み。
この業務の一部は2級建築士も担当できるので、 ここでもニーズが高まっているというわけです。
4. 「若い力」への期待感
一般的に、2級建築士は1級建築士よりも 若い方が多い傾向にあります。
企業にとっては、これからの成長を期待できる「若い力」は やっぱり魅力的ですよね。
「管工事施工管理技士」も、まだまだ人気健在！
ちなみに、3位だった「管工事施工管理技士」の人気も、 もちろん高いままです。
インディードリクルートパートナーズによると、 特に大きな建設会社（ゼネコン）からの求人が多いのだとか。
背景には、建物の省エネ性能をアップさせる工事や、 エアコン・水道管といった設備の取り替え工事が増えていることがあるようです。
こちらも、なくてはならない大切な資格ですね。
まとめ： 変わりゆく建築業界、求められる人材も変化
こうして見てくると、 1級建築士や宅建士といった「王道」資格の人気は依然として高いものの、 それと並んで「2級建築士」への期待がグッと高まっているのが、 今の建築・不動産転職市場の一つの顔と言えそうです。
人手不足への対応、 新しい法律への準備、 そして仕事の進め方の変化など、
業界全体の動きが反映されているのかもしれませんね。
これからこの業界でステップアップを目指すなら、 こんなトレンドも頭の片隅に置きつつ、 自分に合った資格やスキルを磨いていくのが良さそうです。
情報源について
この記事で触れたランキングや分析は、 専門メディアや転職サービスが収集・報道したデータに基づいています。
元となる記事や詳細なデータについては、 有料会員限定となっている場合があります。
関連する情報や各サービスの一般的な情報については、 以下のウェブサイトをご参照ください。
-
日経クロステック (本記事のような経済・技術情報メディア):
https://xtech.nikkei.com/ -
doda (転職サービス・求人情報):
https://doda.jp/ -
Indeed (求人情報):
https://jp.indeed.com/
これらのウェブサイトで関連キーワードを検索していただくことで、 より広範な情報にアクセスできる可能性があります。