学科試験まで、いよいよ残り1ヶ月。
目の前の分厚い法令集、構造力学の公式、計画の建築作品… 正直、もう頭がパンクしそうですよね。
「真面目に全部なんて、どうやったって無理だろ…」
「とにかく、泥臭くてもいいから合格ラインを越えたい」
分かります、その気持ち。
僕も「もう今年は諦めようかな」と、何度も心が折れかけました。
でも、もしあなたが今そんな状況なら、試してみてほしい方法があります。
思考の転換
「試験が終わったら忘れてもいい」と開き直る。
これが、逆に記憶の効率を爆上げする、ちょっとズルいけど超現実的な戦略です。
学問じゃない、これはもうスポーツ。
残り1ヶ月、合格というゴールテープを切るためだけの短期決戦トレーニングを始めましょう。
【最初の1週間】「捨てる」ことから始めよう。
いきなりテキストを開くのは、一番やっちゃいけないことです。
最初にやるべきは、勉強じゃありません。「仕分け」です。
ぶっちゃけ、満点なんて狙う必要ないんですから。
合格ラインを確実に越えるために、「やらないこと」を決める勇気が何より大事になります。
僕は、過去問の出題率を参考に、こんな風にランク付けしてました。
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✅ Aランク(僕の得点源) 毎年必ず顔を出すような、法規の超重要条文、構造の基本公式など。 ここは絶対に落とせない、いわば自分の得点源です。
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🤔 Bランク(押さえとくか) Aランクほどじゃないけど、たまに出てきて合否を分けるような知識。
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🗑️ Cランク(君は…誰?) 見たこともないような法文、建築作品、施工用語などの超マニアックな話。 ここはもう、潔く「捨て」です。この1ヶ月、彼らに会うことはありません。さようなら。

【勝負の2週間】ここで一気に差をつける。
さて、戦う相手が決まったら、ここから2週間が勝負の分かれ目。 脳に情報を叩き込むフェーズです。
僕が「三種の神器」と呼んでる方法があって、これが結構効きました。
移動中や寝る前のダラダラした時間、もったいないですよね。 覚えにくい用語や数値を自分の声でスマホに録音し、BGMみたいにずーっと聴いてました。音で脳に刷り込む感覚です。
やっぱり、書くって強いです。でも、綺麗なノートなんて作る必要は全くなし。 A4のコピー用紙に覚えるときめた内容を殴り書きします。脳と手を直結させるイメージで、ぐちゃぐちゃになるほど記憶に残ります。
これが一番大事かもしれません。インプットしたら、すぐにテキストを閉じて、「あれって、なんだっけ?」と無理やりにでも思い出す訓練をします。この「うーん…」と考えてる時間に、脳の中で記憶が定着していく感じがするんですよね。
復習のゴールデンタイム
この3つを、短いサイクルで回していきます。 「月曜にやったことは、火曜の朝、木曜の夜、そして次の月曜にもう一回」 みたいに、忘れかけた頃に脳を突っついてあげるんです。
【最後の1週間】ゾンビのように、弱点だけを追いかけろ。
最終週になったら、もう新しいことは一切やりません。 世界がどんどん狭くなっていく感覚。
見えるのは、これまで何度も間違えてきた 「自分の弱点だけをまとめたノート」。
まるでゾンビみたいに、そのノートに書かれた自分の弱点だけを、ひたすら追いかけ回して潰していきます。
そして、前日は思い切って休む。
しっかり寝る。これが、今まで詰め込んできた情報を、脳が整理整頓してくれる最後の仕上げです。
試験当日の儀式
開始の合図が鳴ったら、まず問題用紙の余白に、一番忘れそうな公式や数値を書き出す。 僕はこれを「自分だけの合法カンペ」と呼んでました(笑)。
さいごに
このやり方は、決して褒められた勉強法ではないかもしれません。
でも、あの絶望的な情報量を前に、立ち向かうための一つの「型」です。
まずは合格という切符を手に入れる。話はそれからです。
この記事が、心が折れそうなあなたの、少しでも助けになれば嬉しいです。
健闘を祈っています。