お勤めご苦労さまです。いしいさん(@ishiisans)です。
いつもこのブログを読んでいただきありがとうございます!
先日、こういう↓ツイートをしました。
はたして法律の壁を超えれるか?!
3Dプリンター、10日で住宅建築 臓器も代替肉も製造: 日本経済新聞 https://t.co/oZthOUsNWI
— 建築士いしいさん (@ishiisans) August 12, 2021
3Dプリンターで住宅を建てる10日で建てるという記事です。
海外では、実際にこの3プリンターを使って住宅が建てられています。
なので、技術的には、ある程度可能なのです。
日本でも3Dプリンターを使えば、10日で家が建てれるようになったらめちゃくちゃワクワクしてきませんか?
もう家なんて、
・ローンを組んで買うもの
・一生の買い物
という概念がひっくり変えることになるでしょう。
いや~めちゃくちゃ未来感があって楽しみです。
早く普及して欲しいと思っています。
しかし、ぼくの見解としては、
今のままでは日本では、3Dプリンター住宅が普及するのは難しいのではないかと思います。
理由は、2つあります。
①法律の壁
②経済的な壁
では、この理由を深堀していきたいと思います。
①法律の壁
日本の建築基準法は、他国と比べて厳しい基準になっています。
それは、地震大国だからです。
また、建築は、人の手で作ることが大前提として建築基準法がつくられています。
なので、人の手がほとんどいらない3Dプリンター住宅を普及させるには、根本的に建築基準法を作り直さなければならないのです。
作り直すというか、もう新しい法律をつくるくらいです。
ちなみに、法律の壁で普及しなかったものがあります。
これ↓です。セグウェイです。見たことありますよね?
セグウェイとは?
電動立ち乗り二輪車。
立ち乗りで、車輪が2つ並んだ「並行二輪車」の一種である。アクセルハンドルなどを備えず、操縦は乗り手が体重移動によって行うという特徴がある。
バッテリーを搭載し電動で動く。
(出典:Wikipedia)
ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾスといったIT界の著名人達が「人間の移動形態を変える革命的な製品」と絶賛したそうです。
こういう人たちが絶賛したくらいだから、めちゃくちゃ売れたと思いますよね?
でも、実際は、販売は低迷。そして、買収されてしまいました。
なぜこのようになってしまったのでしょう?
答えの一つとして、法律の壁にぶち当たったのです。
日本では、法改正が行われず、公道でセグウェイに乗ることは、原則できません。
なので、私有地などの限られたところでしか使うことができないのです。
私有地でしか乗れないのに、わざわざ高いお金払ってまで欲しいと思いますか?
思いませんよね。
よって、どんなに素晴らしいものであっても、法律の壁を越えなければ、普及しないのです。
②経済的な壁
住宅は高い買い物です。
こんな高い買い物が売れると経済的にはどうなるでしょう?
GDPが上がります。経済波及効果がデカいです。
要は、景気対策になるのです。
この景気対策は、日本で昔から行われてきたので、今から方向転換をすることが難しいのです。
3Dプリンターを普及させて、安い住宅をつくることは、消費者にとっては、めちゃくちゃありがたいことです。
しかし、日本経済全体で考えると、3Dプリンターの普及は、景気をガタ落ちさせてしまうかもしれません。
そして、まわりまわって、あなたの生活にも影響してくるのです。
さいごに
以上、【2つの壁】3Dプリント建築は日本で普及するか?についてでした。
個人的には、今のままでは日本では、3Dプリンター住宅が普及するのは難しいのではないかと思います。
理由は、
①法律の壁
②経済的な壁
があるからです。
①については、法改正ではなく、大臣認定を取るなどの方法があるかもしれません。
なので、もしかしたら、クリアするかもしれません。
しかし、問題は②です。これは、日本経済全体の問題です。
これを解決するには、今までの経済から脱却する必要があると思います。
つまり、いったんリセットし、”新しい経済”を始める必要があるのです。
世界中で債務が膨張しています。もう後には引けません。行くところまで行くしかありません。
行くところまで行ったら、もしかしたら、いったんリセットが起きるかもしれません。
そうなったときがチャンスです。
“新しい経済”が始まり、新しい考え方、価値観がどんどん取り入れられていくはずです。
あなたはどう思いますか?
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
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