マンション建て替え促進へ改正法成立 耐震性不足なら4分の3賛成で:朝日新聞 https://t.co/rnRjUOSJiF
— いしいさん【建築基準法コンサルタント】 (@ishiisans) May 23, 2025
「うちのマンション、古くなってきたけど…」
「どうにもならないのかな…」
そんな悩みを抱えるマンションの再生が、 グッと進めやすくなります!
2025年5月23日 マンションに関する法律が 大きく変わりました。
老朽化したマンションの再生を スムーズにするための改正法が成立したのです。
建築・不動産のプロなら 絶対に押さえておきたい、このビッグニュース。
どこよりも分かりやすく、 ポイントを絞って解説します!
なぜ今、この改正が必要だったの?
日本の大きな課題… それは、古いマンションが増えすぎていること!
- 耐震性は大丈夫?
- 設備は古くない?
- 管理組合はちゃんと機能してる?
…など、多くのマンションが問題を抱えています。
そして、これまでの大きな壁… 再生したくても「全員の同意」が超えられない!
建て替え以外の方法 (例えば、マンションを売却したり、取り壊したりする場合)は、 基本的に全員のOKが必要でした。
たった一人でも…
- 連絡がつかない
- 反対する人がいる
それだけで、計画はストップしてしまうことも…。
この「高すぎるハードル」を下げるのが、 今回の法改正の大きな目的です。
【最重要ポイント】何がどう変わるの? 5つの注目点!
今回の法改正で、 特に押さえておきたい変更点は、以下の5つです。
(施行は 2026年4月 を目指しています)
ポイント1:「全員賛成」じゃなくてもOK! 売却・取り壊しが現実的に
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これまで: 建て替え以外は、原則「全員の同意」が必要。
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これから: 所有者 と 議決権 の それぞれ 「5分の4」以上の賛成 があれば…
マンションの 取り壊し や 敷地の売却 が可能になります!
これは画期的です! 再生への道が、格段に広がります。
ポイント2:再生の選択肢が増える! 「まるごとリノベ」も対象に
「5分の4の賛成」でできるようになるのは、 解体や売却だけではありません。
例えば…
- 建物と土地をまとめて売る
- 建物全体を新しく生まれ変わらせる「1棟まるごとリノベーション」
こういった手法も、この条件で進められるようになります。
マンションの状態や場所に合わせて、 ベストな再生方法を選びやすくなりますね。
ポイント3:危険なマンションは、もっと早く! 再生のハードルダウン
壁の耐火性や耐震性が、 今の建築基準に合わないなど… 特に危険性が高いマンションの場合。
この場合は、さらに条件が緩和され、 「4分の3」の賛成で 再生に踏み切れるようになります。
安全のための再生が、 より迅速に進むことが期待されます。
ポイント4:災害時もスピーディーに! 「3分の2」で再建・解体へ
地震や水害などで 大きな被害を受けたマンション。
そんな緊急時には、 「3分の2」の賛成で 建て替えや取り壊しを決定できるように。
被災された方々の生活再建を、 一日も早く後押しします。
ポイント5:隣の土地と一体開発も! より良いまちづくりへ
古いマンションを取り壊し、 隣の土地と一緒に再開発するケース。
この場合、 隣の土地の所有権と、 新しく建つマンションの所有権を 交換できる仕組みができます。
より広い視点での都市開発や、 魅力的な街並みづくりに貢献しそうです。
【補足】マンション管理の日常も、少し変わります!
総会の決議がスムーズになるかも?
共用部分の修理や 管理規約の変更など、 総会での決定が必要なこと。
これまでは「区分所有者全員」のうちの過半数が必要でしたが…
これからは 「総会に出席した人」のうちの過半数で OKになります。
総会への参加者が少なくても、 必要な話し合いが進めやすくなりそうです。
この改正、私たちの仕事にどう影響する?
この法改正は、 建築・不動産業界に 大きなチャンスをもたらす可能性があります。
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デベロッパー・不動産会社の方へ: これまで難しかった老朽マンション再生プロジェクトに、 積極的に関われるように! 新しい再生手法(一括売却、まるごとリノベ)は、 ビジネスの幅を広げます。
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設計事務所・コンサルタントの方へ: 再生方法が多様化するので、 提案の引き出しを多く持つことが重要に。 ただ直すだけでなく、マンション全体の価値を高める プランニング力が求められます。
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建設業界の方へ: 建て替え工事はもちろん、 大規模なリノベーション工事の需要も増えるかも。
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マンション管理に携わる方へ: 管理組合へのアドバイスが、これまで以上に重要になります。 新しい法律に沿った合意形成のサポートや、 規約変更の提案など、専門知識が活きます。
ただし、大切なこと:
ルールが変わっても、 多くの区分所有者の方々の 理解と納得を得る努力は不可欠です。
- 丁寧な説明
- オープンな情報共有
- そして、少数意見への配慮
これらが、プロジェクト成功のカギを握ることは 変わりません。
まとめ:老朽マンション再生の「新しい時代」が始まる!
今回の法改正は、 日本の大きな課題である老朽マンション問題の解決に向けた、 力強い一歩です。
私たち建築・不動産のプロは、 この変化をチャンスと捉え、 知識をアップデートし、 実際の仕事に活かしていく必要があります。
国も本腰を入れて動き出したこの分野。
関連する情報や 具体的な運用ルールなども、 これからどんどん出てくるはずです。
常に最新情報をキャッチアップし、 業界全体でこの課題に取り組んでいきましょう!
このブログでも、 引き続き関連情報をお届けしていきますので、 ぜひチェックしてくださいね。