製図試験対策
(実例で解説)なぜ、あなたの製図試験対策はいつも中途半端に終わるのか。小さな工夫の話をします
今日は「小さな工夫」の話をします。
製図試験の対策をしていると、みんな同じことを考えるんですよね。
「もっと良い時短テクニックはないか」「もっと良いエスキスの型はないか」。
大きな一発逆転を、無意識に探してしまう。
僕自身、製図試験を4回受けています。
その中で解いた課題は50課題以上、実際に描いた図面は100枚を超えます。
その経験から断言できることがひとつあります。
合格者に、魔法を使っている人はひとりもいません。
やっていることは、驚くほど地味です。誰でも思いつくレベルの工夫を、毎日、当たり前のように積み重ねているだけです。
今日はその中身を、作図・エスキス・記述・勉強習慣の4つに分けて、具体的に話していきます。
| 場面 | 工夫の目的 | 代表例 |
|---|---|---|
| 作図 | 迷う時間をゼロにする | 定規を置く順番を固定 |
| エスキス | 条件の見落としをなくす | 条件を色分けしてチェック |
| 記述 | 採点者に伝わる文章にする | 主語・理由・結果を1文でまとめる |
| 勉強習慣 | 同じミスを繰り返さない | ミスを1つだけメモして見返す |
そもそも、なぜ「小さな工夫」なのか
製図試験は、たった1つの大きなミスで落ちる試験ではありません。
小さなミス、小さなロスが積み重なって、気づいたら時間切れ。気づいたら図面が崩れている。そういう試験です。
負けるときが「積み重ね」なら、勝つときも「積み重ね」でしかありません。
ここは当たり前のようで、意外とみんな見落としています。
- 才能がなくても、工夫は誰でもできる
- 工夫は今日、今この瞬間から始められる
- 工夫は一度身につけたら、二度と減らない。ずっと自分の武器になる
(実例)作図でやるべき小さな工夫
作図は「速さ」と「正確さ」の両方が求められます。この2つは、実は同じ工夫で一緒に伸びていきます。
- シャープペンの芯の太さを、線の種類ごとに固定しておく
- 定規を置く順番を、毎回まったく同じにする(迷う時間をゼロにする)
- 柱・壁・建具、描く順番をあらかじめ決め切っておく
- 文字を書くスピードを、練習のたびに1秒でも上げていく
- 消しゴムを使う「回数そのもの」を減らせる描き方を身につける
💡 目的は「何も考えずに手が動く」状態を増やすことです。考える体力は、エスキスと見直しに全部まわしましょう。
実際、受験生時代の自分も「時間切れで未完成になった図面」を何度も経験しました。振り返ってみると、原因は作図力ではなく、こうした判断の迷いによる時間ロスがほとんどでした。
(実例)エスキスでやるべき小さな工夫
正直に言うと、一番差がつくのはここです。エスキスでの小さな工夫は、そのまま得点の差になって返ってきます。
- 問題文を読むとき、条件ごとに色や記号を分けてチェックする
- 「絶対に守らなければいけない条件」と「できれば守りたい条件」を、最初に分けてしまう
- ゾーニングは、必ず2案出してから選ぶクセをつける
- 各室の面積は、グリッド(コマ数)で概算するクセをつけ、電卓に頼りすぎない
- 迷ったら、時間を区切って強制的に次へ進む(考え込みすぎない)
工夫する前
条件を頭の中だけで覚えようとして、終盤で見落としに気づき、大きく手戻りする
工夫した後
条件を色分けしてチェック済みにする。見返す時間が1分減り、手戻りも減る
(実例)記述でやるべき小さな工夫
記述は「何を書くか」ばかりに意識が行きがちです。ですが実際は「どう書くか」を工夫するだけで、読みやすさが大きく変わります。
自分の受験時代を振り返っても、「主語+理由+結果」の3つの要素が入っていない文章は、読み手に伝わりにくいと痛感しています。
中でも特に大事なのが「主語」です。理由や結果を書く前に「これは何についての話なのか」を先に示しておくと、読み手は迷わず内容を追えます。主語が抜けたまま理由から書き始めると、読み手は「これは一体何の話だろう」と考えながら読むことになり、それだけで伝わりにくくなります。
- 一文の最初に必ず「主語」を置き、何についての話かを先に示す
- 主語のあとに「理由」「結果」を続けて、簡潔にまとめる
- よく使うフレーズは、自分の「型」として先に用意しておく
- 図と記述の内容は、絶対に一致させる(矛盾は減点になりやすい)
- 一文は短く区切る。長い一文は、それだけで読み手の負担になる
工夫する前
主語が抜けたまま理由から書き始め、何についての話か分かるまで時間がかかる
工夫した後
「□□は、○○のため、△△とした。」と主語を先に置き、理由・結果を続ける
(実例)毎日の勉強習慣でやるべき小さな工夫
- 練習のあと、「今日ミスしたこと」を1つだけメモする
- 同じミスを繰り返さないよう、次の練習前にそのメモを見返す
- 時間を測るときは、本番と同じ道具・同じ環境でやる
- 勉強を始める前のルーティンを決めておく(例:机の上を片付けてから座る)
- 「今日はここまで」と先に決めてから始める(だらだら続けない)
💡 ミスメモは「たくさん書く」必要はありません。1回の練習につき1つだけ、で十分です。数を絞ることで、次の練習前にきちんと見返す習慣が続きます。
まとめ:一発逆転を探すのは、もうやめましょう
製図試験に魔法はありません。
でも、今日紹介したような小さな工夫は、全部、今日から始められます。
最後に、大事なことを3つだけ言っておきます。
- 工夫は一気に全部やろうとしない。1つずつ試す
- 自分に合わない工夫は、無理に続けない
- 続けた工夫だけが、本番の自分を助けてくれる
小さな工夫の積み重ねは、本番でしか分からない「自分だけの自信」になります。今日からで、大丈夫です。
あなたの「小さな工夫」も教えてください
今日紹介したのは、あくまで一例です。
「これは自分の工夫かも」というものがあれば、ぜひコメントで教えてください。
みんなの小さな工夫を集めて、また記事にしたいと思っています。