お勤めご苦労さまです。いしいさん(@ishiisans)です。
いつもこのブログをお読みいただきありがとうございます。
令和2年度の一級建築士学科試験が終わりましたね。お疲れさまでした。あっという間でしたね。
次は、いよいよやってきました!製図試験です!
私は、製図試験4回目にしてやっと合格することができました。
つらすぎる思い出のせいか、今でも年に3回は落ちる夢を見ます。
起きたとき現実なのか夢なのかわからなくなっています。(苦笑)
ちなみに
・1回目は、総合資格の短期講座を受講し、ランクⅡ。
・2回目は、絶対今回で決めたかったので総合資格の長期講座を受講しました。
しかし、ランクⅡ。
・3回目は、学校を日建学院に代えてここでも長期講座を受講しました。
しかし、これまたランクⅡ。
不合格通知を見た時、悔しいというよりも、また学科からやり直さなきゃいけないことが嫌で嫌でたまりませんでした。
そしてしばらく休み・・・
・4回目は、学科からなのでまた総合資格に戻り、製図は短期講座を受講し、ランクⅠ。
やっとやっとの思いで合格することができました。
3回連続でランクⅡってなかなかいないと思います。(←今となってはある意味自慢話しです(笑))
低層タイプ、基準階タイプなどあらゆるパターンに対応できるようになっていたはずですが、
それでも受かりませんでした。
3回ともランクⅡなので大きな不適合は無いはずなのに・・・。
なぜ落ちたのかさっぱりわかりませんでした。
しかし、4回目でやっと合格できたときに
なぜ合格できたのか分かりました。
今回は、製図試験をこじらせているあなたがどうやったら合格できるのか。
私がお金と時間をかけて編み出した独自のノウハウを公開したいと思います。
製図試験で求められていること
大きく分けて次の3つです。
①エスキス
②計画の要点
③作図
これらを計6時間30分以内に基準を満たすように仕上げれば必ず合格できます。
では、この3つについて詳しく解説していきます。
①エスキス
なんといってもエスキスが勝負の分かれ道です。
ここがまとまらないという方が多いはずです。私も同じでした。
1回目の試験は、低層タイプでした。
全くまとまらず、ぶっちゃけ誰が見てもダメでしょうというプランでした。
例えば、トイレの上に吹き抜け作ってしまったり、まさにやりたい放題(苦笑)
2回目の試験は、基準階タイプでした。
コア(EVと階段)の位置と大空間に苦戦し、最後には無理やり押し込み強引にまとめました。
使い勝手や動線を無視したハチャメチャプランでした。
3回目の試験は、低層タイプでした。
エスキスはそこそこできたと思いました。
しかし、面積上限を狙いすぎて、
エントランスホールが広すぎて用途不明な空間ができてしまいました。
これだけやらかして、ダメダメプランなのにランクⅡ。ある意味びっくりです。
4回目の試験は、基準階タイプでした。
ここでも3回目同様エントランスホールが広くなりすぎて、使いずらいプランになってしまいました。
しかし、なんとランクⅠ。合格!
つまり何が言いたいのかというと、
エスキスは、完璧を目指さなくていいということです。
8割くらいを目指しましょうってことです。
全てを完璧にしようとするからうまくいかないのです。
重大なミスをしないように細心の注意を払うのはもちろんですが、
細かいところはある程度妥協してOKなのです。
どうでしょう?あなたは完璧なエスキスを目指していませんか?
そうであるならば、まずこの「考え方」を受け入れてみましょう!
きっと、格段にエスキスがまとまりやすくなりますよ!
では次は、重大なミスをしないようにするにはどうしたらいいか考えてみます。
重大なミスをしないようにするにはどうしたらいいのか?
問題文を読むときにマーカーなどを引きながら読んでいますよね?
そのとき2色くらいで線引きしていませんか?
私も初めはそうでした。
しかし、見落としや読み飛ばしが多かったです。
なので、ある方法に変えました。
その方法とは?
マーカーの色を
・「各部門ごと(メイン部門、セカンド部門、管理部門、共用部門)」
・「外部空間」
・「重要事項」
に分けて線引きします。
こうすることによって
各部門を色分けする理由は、
・ゾーニング
・配置関係
・重要事項
を強く意識するようになります。
例えば、配置関係について、
「レストランと一体的に屋外テラスを設ける」と問題文に書いてあれば、レストランを紫、屋外テラスを緑でマーカーをします。そして、紫と緑が隣接している簡単な図🟣🟢を書いておきます。そうすると文字ではなく色を使って書いた図を見ただけで、紫(レストラン)と緑(屋外テラス)は隣接しなければならないと瞬時に判断することができます。
人間は文字だと見落とすことが多いです。しかしこのように色を使って図にしておくと頭に残りやすいのです。
要は、色を変えてマーキングすると、条件の可視化ができ、見落としや読み飛ばしを防ぐことができるのです。
これって意外にやっている方が少ないですが、とても有効です。
その他に工夫したこと
それでもエスキスがまとまらないことがあります。
「時間がない、どうしよう?どうしよう?」と考えるほど焦ってしまいます。
その時は、短辺方向のスパンは4スパンと決めてしまうことです。
過去問や学校の課題の解答例を見ると、短辺方向が4スパンとなることが多いです。
建築士試験の敷地の大きさからして、4スパンになることが多いようです。
仮に短辺が6mスパンであれば、長辺は7m、8m若しくは一部9mと決定することができます。
※令和元年の本試験は、短辺3スパンの解答例になっていました。
今後の試験においても短辺3スパンということが予想されます。
なので、短辺4スパンではなく、3スパンと決めて進めていくことも考えないといけません。
つまり、
どうしよもなくなったときは、スパン割を先に決めてしまうのです。
そして、プランニングで勝負しましょう。
さっさと1/400のプランニングに柱を書いて強引にまとめましょう。
また、エスキスするときに必ず意識して欲しいことがあります。
それは、スケール感を持ってエスキスすることです。
めんどくさがり屋の私は、1回目、2回目の時はスケールなんて無視して配置したい室を適当な大きなで書いていました。
そうすると結局他の室が入らなくなってしまい、6時間かかってもエスキスがまとまらないことがよくありました。
このスケール感を持ってエスキスする意識がないと、なかなかできるようになりません。
なかなかまとまらないと悩んでいるのであれば、スケール感を意識してやってみてください。
もしかしたら、ガラッと変わるかもしれませんよ。
また、エスキスはスケール感を大切に!
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計画の要点
これは正攻法で攻めましょう!
極論、学校でもらう記述の解答例を丸暗記しましょう!
特に、初受験の方は、これしかありません。
覚え方のコツは、書いたり、声に出したり、各自方法があると思います。
私のオススメの覚え方は、ワードなどに入力(タイピング)することです。
理由は、ワードなどに入力する方が断然早く記述を何回も繰り返し練習できるからです。
例えば手で書くと慣れている人でも1時間くらいかかります。
しかし、入力する方法だと大体20分もあれば終わります。
つまり、同じ時間でも入力する方が3倍の練習ができるのです。
私たち時間がない社会人にとっては特におススメです。
(もしかしたら仕事中にもパソコンをいじってるふりして練習できるかも・・・)
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また、解答を手で書くときは、全体の見栄えがよくなるように工夫しました。
採点官の方も人間です。汚い字は読みたくないし、より採点が厳しくなるかもしれないと思ったからです。
見栄えを良く見せる方法として、クルトガのシャーペンを使いました。
芯が回転し文字の太さが均一になるシャーペンです。
安いものだと100円くらいで売っています。
これを使うだけで、全然見栄えが良くなります。
普通のシャーペンで書いたものと一度比べて見てください。
こんなに変わるんだって実感できますよ!
たった500円でライバルに差をつけることができるので是非やってみてください。
作図
これも正攻法しかありません。
何枚も書いて、手が無駄なく動くように訓練するしかありません。
4年で100枚以上書いた私でも
2時間半から3時間はかかりました。
繰り返し練習するのみです。
一つ工夫したことと言えば
無駄な線を書かないようにしたことです。
補助線を書かず、いわゆる一発書きをします。
無駄な線を書かないのでもちろんスピードは速くなりますし、
仕上がりも綺麗になります。
作図は殴り書きになっている方が多いです。
書き上げないと採点もしてもらえないので急ぐ気持ちはわかります。
しかし、4回も受けた私は強く言いたいです。
最終的に採点されるのは図面です。
エスキスの過程などは採点に入りません。
どんなにいいエスキスができたとしても最終的に採点させるのは図面です。
採点する方も人間です。図面が汚ければ、「これは何かしらやらかしているんじゃないか?」と厳しく採点されると可能性があります。
あなたが採点する側なら、汚い図面は「何か間違えたあるんじゃないか?」と疑いますよね?
それと同じです。
もっと見栄えにこだわりを持ちましょう!
最後に欠かせないこと
資格学校に通っている方は絶対指導されることですが、
見直し(書き漏れ)が無いか必ずチェックしましょう!
時間が無い試験なので、このチェックが1番おろそかにされがちです。
書き漏れがあればそれだけで減点されてしまいます。
1点でも足りなければランクⅠにはなりません。
特に近年の試験では、法的なものの記入漏れが一箇所あるだけで一発不合格です。
私も4回目の時は、見直しの時間をきちんと確保したため、書き漏れを防ぐことができました。
見直しをやっていなかったら落ちていたかもしれないと思うとぞっとします。
見直しは絶対に絶対に絶対に絶対にしましょう!
それと、
図面に文字で説明書きを加えて、要点と整合がとれているアピールをしましょう。
特にグレーなときほどきちんと図面に文字で書いておくと、採点する方もそうかもと思って
見逃してくれることがあると思います。
(実際私は、4回目の製図でこの方法を使いなんとかつじつまを合わせました。)
まとめ
以上、私がお金(400万円)と4年という長い時間をかけてあみ出したオリジナルの攻略法でした。
各学校のカリキュラムやあなたの方法にこの私の攻略法を加えて学習していただけると効果的でだと思います。
製図試験は答えがないため、本当に難しい試験です。
しかし、あきらめなければ合格できる試験です。
私も3回落ちたときに、あきらめようと思いました。
しかし、この仕事をやっていくうえで一級を持っていなければ只の人で終わってしまいます。
給料も上がりませんし、何より信頼されません。
でもこのおかげで、
今はつらくても乗り越えたらきっとこの経験が絶対自分の為にもなるし、だれか困っている人の為にもなると思えるようになりました。
ともかく、
なかなかうまくいかないと凹んでいるあなた!
私があみ出した方法を一つでいいので取り入れて見てください。
一歩進めば一気に問題が改善することがあります。
結局さいごは、やるか、あきらめるかの二択です。
あなたならきっとできます!
せひ取り入れてみてください!
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